「えっ?話さずに始める英会話?」動物占いが楽しいジェノバ マンツーマン英会話さんに突撃インタビューしてきました(後編)
2012年6月からサービスを開始したホームページ上でも動物占いのキャラクターが並び、
いかにも楽しそうな英会話スクール「ジェノバ マンツーマン英会話」さんの本社に突撃インタビューしてきました。
まだ比較的新しいスクールなので、これからの活躍に期待できます。
ジェノバさんの一つの特徴である動物占いコースター
動物占いは全部で12種類あります。あなたの動物はあるでしょうか?
それではインタビュー取材の後半部分をどうぞ!
Q8.講師についてお聞きします。ジェノバさんのホームページではジェノバ独特のトレーニングと「おもてなし」教育に力を入れているとのことですが、具体的にどういったポイントがあるか教えていただけますか?
「おもてなし」という文化自体がフィリピンの文化になく、まずは「おもてなし」の説明をするところからトレーニングしています。文化にないことですので、最初はなかなか理解してくれないところがあるのですが、理解して貰えるまで指導しています。最後まで「おもてなし」が理解できない方は、残念ですが講師として採用しない方針です。
トレーニングに関しては、フィリピン現地にトレーニング担当が居り、そちらで教育とトレーニングを実施しています。
フィリピン人の仕事に対する感覚が違うこともあって、オンライン英会話スクールではレッスン中に先生の後ろの音がうるさかったり、子供の鳴き声がしてイライラすることがあるのも聞いています。そういったことがないように先生の登用の条件は厳しくしており、スクールでは生徒様からクレームなどがあった場合は厳しく講師を指導しております。基本的には指導しても同じようなことをする先生は直らないと思いますので、残念ですが先生を辞めてもらうといった厳しい形にしています。
Q9.経費削減のため、フィリピンの事務所などを置かずに先生の自宅からの通信になるようですね。コスト削減にはいいと思いますが、やはり通信の質に不安が残ります。先生の自宅の通信品質において何か一定の審査基準などがありますか?
コスト削減に関してはフィリピンには事務所を置かない他に、当スクールがシステムなどを全て自前で作成しており、外に費用を出さないことで他社様よりも強みがあります。結果的に価格に反映させています。
Q9-1 同じような価格帯のスクールも結構ありますが?
推測になりますが、他のスクール様は結構厳しい経営環境の中、運営しているのではないでしょうか?当スクールではコスト競争による厳しい運営環境の中でサービスを続けていくことは、サービスの質の低下に繋がると考えております。良いサービスを提供するには、苦しい経営環境で価格競争するよりも、コスト削減分を講師の質の向上や新たなサービス開発に当てることでスクールとしての体力をつけて、より良いサービスを提供できるようになりたいと感じています。
Q9-2 先生の通信の質対策は?
実を言いますと、最初はスカイプでなく自社開発したFlashを利用したものでサービスを始めようと考えておりました。最初は順調にFlashを利用したサービスを展開できると思っていましたが、ある時期に夜になると通信がおかしくなるといった問題が起こりました。そこで最終的にはより安定したスカイプを利用することにしました。フィリピンのインフラの質も高まって来ましたが、やはりまだまだの部分もあります。ですので先生の回線スピードを測定して、ある一定基準を満たさない場合は講師として雇うことはしません。講師登用後も生徒様からのレビューを積極的に取り入れ、通信が問題になる先生は残念ながら講師から外れるという処置を行います。
オンライン英会話を受けるだけでも緊張するのに、さらに通信が問題で負担やストレスになるようではサービスとして厳しいと思っています。
Q10.今後ジェノバマンツーマン英会話でアピールしたい施策はありますか?
それは10月からスタートする「話さずに始める英会話」です。
是非とも、このサービスはアピールしたい部分です。
「話さずに始める英会話」というと少し大げさですが、サービスの名称はボイスノートといいます。
その仕組みですが、生徒様には先ず100程度用意してあるシナリオから選び、テキスト(チャット)ベースで先生と会話して頂きます。ここが”話さずに始める”の所以です。1つのシナリオで数回のテキストベースの受け答えをすることになります。それが終わると先生が生徒側が書いたテキストを添削し、すべての英文に対しての音声を録音します。
こうして自分オリジナルのテキストが出来上がります。
1つのシナリオで自分だけのオリジナルの表現内容で、先生の添削によって自信を持って話せる英語テキストが出来上がることになります。この自分だけのオリジナル文章を実際のオンライン英会話で利用すれば、話す内容が他人のイミテーションではなく「自分のことを伝える、使える英語」になります。
アイデアはGoogle日本法人の元社長村上さん著の
「村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける」に書かれていた
会話のパターンは決まっている。会話は「自分のこと」を100言えれば良い。 その練習は100通りのシナリオで英文を作り、一度英文にすることで自分の言いたいことがはっきりし、それを繰り返し練習することが大切。
というものを参考にサービスとして提供したいと考えました。
私自身、オンライン英会話スクールを利用して25分間、何を話し続ければいいのか困る部分がありました。その原因は、自分の話す英語に自信がなかったり、合っているのか不安だったりして億劫になっていたんだと思います。ボイスノートの仕組みを活用することで、本当に自分の言いたい英語が練習できる納得の行く英会話レッスンになると思います。
このサービスはスマートフォンにも対応予定です。テキストベースでの受け答えは常時待機している先生から行いますので、殆どタイムラグのない状態で返信が更新されることになります。電車の中だったり、仕事の休憩時間だったり、多くの隙間時間を使ってボイスノートが利用できます。また英文を作る作業に時間制限はないので、じっくり単語や表現を調べてから発信することができます。英会話で即座に対応できなくてストレスになる方にもこのサービスを利用すると楽しく、正確で意味のある英語学習が出来ると思っております。
・サービスの詳細はインタビュー記事ボイスノート編で
>>「えっ?話さずに始める英会話?」動物占いが楽しいジェノバ マンツーマン英会話さんに突撃インタビューしてきました(ボイスノート編)
Q11 最後に英語学習者・生徒さんへのメッセージをお願いします。
日本の学校での英語教育で皆さんは中高でトータル1000時間程度学習している実績があります。基本的には英会話のための基礎は出来ているはずです。それでもどこか「英語が話せません」となってしまうのは、英語が出来る事がステータスシンボルになってしまっていて、何か学習で身につける難しいものという固定概念が出来てしまっているのだと思います。
しかし、日本で生まれ育った人であれば、勉強の好き嫌いに関係なく不自由なく日本語を話しています。英語圏で生まれ育った人も同じ事です。英語は学問ではありません。本来は誰でも習得できる道具(ツール)に過ぎないものです。
私どものサービスではできるだけ英語を学習する負担を減らして、自信を持って「英語を話せる」と言えるように手助けするサービスが出来れば幸いです。
是非、趣味のように楽しんで利用してもらい皆さんの英語力向上に役立てて頂ければと思います。
・編集後記
ジェノバマンツーマン英会話さんのインタビュー開始前はスクールの特徴をうまく聞けるか不安な部分がありました。というのも「動物占い」といった特徴はあるものの、インタビュー前はこれといった特徴がホームページ上から見当たらなかったからです。ところが実際にインタビューをすると新サービス(ボイスノート)が魅力的であったり、代表者のオンライン英会話サービスに掛ける意気込みが伝わり、私もジェノバマンツーマン英会話を応援したい気持ちになりました。
特に、代表の岸本さんの四国訛りの言葉で「25分間も何喋ればいいのか分からん」といった運営者から視点でも英会話スクールのサービスに対する難しさを聞けたのは参考になりました。
ジェノバマンツーマン英会話さんは新しいスクールですが、もともと他のサービスを複数提供している実績があり基盤がしっかりしている会社です。ボイスノートを含め、今後のサービス展開に期待ができると感じたインタビューでした。
>>「えっ?話さずに始める英会話?」動物占いが楽しいジェノバ マンツーマン英会話さんに突撃インタビューしてきました(前編)
>>「えっ?話さずに始める英会話?」動物占いが楽しいジェノバ マンツーマン英会話さんに突撃インタビューしてきました(ボイスノート編)